血管腫ってどのようなもの?

お口の中の病気~血管腫ってどのようなもの?~

お口の中には口内炎や歯肉炎、歯周病など様々なものがあります。
お口の中にも腫瘍ができることをご存知でしたでしょうか?
今回は口腔内にできる血管腫について詳しくお話しします。

血管腫とはどのようなもの?

血管腫とは、全身にできる可能性のある良性腫瘍のことを言います。
今回はお口の中にできる血管腫について説明していきます。
お口の中にできる血管腫は、舌や頬粘膜、唇、口蓋など様々なところに発生します。
軟組織以外にも、顎骨内に発生することもあります。

腫瘍というよりは組織の奇形ともいわれている

血管腫=腫瘍と思う方も多いかと思いますが、本来伸びていくはずの血管が変化して異常な塊を作ってしまうものをいいます。
そのため血管奇形とも呼ばれます。

血管腫はどのような症状があるの?

血管腫の見た目は、淡い青色~暗紫色のような色をしています。
特徴は、手指を圧迫しながら触ると血液が貧血状態になり退色することで判断されます。詳しく調べるためにはMRIや超音波検査などを行います。
患部をよくみてみるといつのまにか何かできているということが多いようです。

膨らんでいるため違和感がある

血管腫は痛みなどの症状はありませんが、血管の塊が膨らんでいるため、食事中や会話中に誤って噛んでしまったりすることがあるので注意が必要です。
噛んでしまうことで、痛みを伴ったり、出血をしたりします。

発症しやすい年齢はある?

血管腫を発症している人はは生まれつきの人がほとんどです。
また、最初は気づかずにいても、だんだん血管腫が大きくなってきてからようやく気付いて病院を受診するというケースもあります。

治療法はどのようなものがあるの?

治療法は、様々な方法があります。
手術の場合は、患部をメスで切除します。しかし、再発の可能性もあります。
また、レーザーでの治療を行うことで、患部を切除せずに治療することもできます。

おや?と思ったらまず受診しましょう

血管腫は痛みなどがないので、そのままという方も多いですが、もし、お口の中に血管腫のようなものがある場合は、お近くの専門医へご相談ください。

親知らずが斜めに生えてきた!

親知らずが斜めに生えてきた!放っておいて大丈夫?!

10代後半から20代前半あたりになると親知らずが生えてくる方が多いです。
親知らずがまっすぐに生えてきていれば問題ないのですが、親知らずが斜めに生えている、真横に生えてきているなどの場合は放っておいても大丈夫なのでしょうか。
今回は親知らずについてお話しします。

一番奥の歯が押されて痛い場合は親知らずが原因かも

一番奥の歯(第二大臼歯)がなんだか痛い。
虫歯かなと思って歯科医院に行くと、親知らずが斜めに生えてきていて第二大臼歯を押していることでの痛みだったということがあります。

親知らず周辺の歯茎が腫れる

親知らずが斜めに生えていたり、生えかけだったりすると、しっかりとブラッシングすることができずに、歯茎が腫れたり膿をもってしまうことがあります。
これを智歯周囲炎といいます。
智歯周囲炎は寝不足やストレスがかかっている時などにも発症しやすく、何度も繰り返す場合は抜歯をお勧めします。

智歯周囲炎を放置すると炎症が広がることも
智歯周囲炎を放置すると、歯茎の炎症だけでなく、炎症がノドのほうまで広がり、熱が出たりして点滴での治療をしなければならないこともあります。
症状が出たら早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

親知らずが生えかけで歯茎がかぶっている場合

親知らずが生えかけている、斜めに生えている場合は、歯茎から完全に歯の頭を出すことができずに、少し歯茎がかぶってしまうことがあります。
その場合は、かぶっている歯茎を電気メスなどで切除してあげることで、清掃しやすくなることがあります。

第二大臼歯が虫歯になってしまう
親知らずが斜めに生えていることで、智歯周囲炎になることもありますが、磨き残しなどが残ることで、第二大臼歯の後ろ側が虫歯になってしまうこともあります。
鏡では見にくい場所ですが、小さめのヘッドの歯ブラシなどを使用してしっかりとブラッシングするようにしましょう。

頬を噛みこんでしまうことも

親知らずが頬の方向に生えていたりすると、咀嚼のときに周辺の頬を巻き込んでしまい、頬を傷つけてしまうことがあります。
これを繰り返すことで、痛みを伴う潰瘍となってしまいます。

症状が繰り返すようなら抜歯を!

親知らずが斜めに生えている場合は、メリットよりデメリットのほうが多い場合がほとんどです。
腫れたり、噛んだりする症状が繰り返すようであれば抜歯をお勧めします。

前歯は大事

前歯は大事?~前歯の役割ってなに~

皆さんが笑った時にまず口元で目に入るのが前歯ではないでしょうか。
前歯は見た目をよくするだけではなく、様々な役割を持っています。
今回は上の前歯の役割についてお話しします。

前歯には名前がある?

前歯には実は”前歯”いがいにも名前があります。
前歯のことを別名”切歯”といいます。
歯並びを見たときに、中央にある二本が中切歯。その隣にあるのが側切歯といいます。
上の中央の歯は上顎中切歯、下の中央の歯は下顎中切歯となります。
側切歯は中切歯よりも少し小さいという特徴があります。

中切歯や側切歯の萌出時期はいつごろ?

上顎の中切歯はだいたい6歳~8歳ぐらいの間に乳歯が抜けると生えていきます。
(まれに乳歯が抜けていないのに生えてくる場合があります。)
上顎側切歯は、だいたい8~9歳頃に生えてくることが多いです
歯の生える時期には個人差があります。ただあまりにも生えてくるのが遅くて心配なようであれば、歯科医院で診てもらいましょう。

前歯で顔の印象が変わる

笑った時に前歯が白くキラっと光ると素敵な口元で好印象を与えますよね。
逆に、前歯が汚れていて着色で黒くなっていたりするとマイナスな印象となる人が多いでしょう。
また、前歯が抜けてしまったり、虫歯で大きな穴が開いていてもとても目立ちますよね。
小さいころは生え変わりで前歯が抜けいる時期などもあります。この時期しか見れない光景でもあるので、写真などを撮影して思い出作りをしてみてもいいかもしれませんね。

食べ物を噛み切りやすい形をしている

上顎中切歯の裏側は、シャベルのような形状をしていて少しくぼんでいます。
このくぼみを舌面窩といいます。
このくぼみがあるおかげで、食べ物を噛み切ったときに食べ物が歯にくっつきにくくなります。

歯の根っこも長くしっかりとしている

歯茎に埋まっている部分の歯の根っこも、ほかの歯に比べると長く、しっかりとしています。
そのため、固いものなどでもしっかりと噛み切ることができるというわけです。
歯の根が短く、ぐらぐらしていたらすぐに抜けてしまって大変ですよね。
前歯の歯周病の進んでいる方は、根を支えている骨がとけてしまって、根っこがでてきてしまっているので、根が少ししか骨に埋まっていません。
そのためグラグラしたりしてうまく噛めないことがあります。

開口の場合は噛めないことも

かみ合わせが奥歯だけで当たっていて、前歯がかみ合っていなくて、カチッと噛んだときに上の歯と下の歯に空間がある場合を開口といいます。
この場合も、上下の前歯がか噛み合っていないので、しっかりと食べ物を噛み切ることができません。

前歯を大切にしましょう

前歯はよく見える代わりに転んだりしたときなどに歯をぶつけやすい部位でもありますので注意しましょう。
また、前歯には様々な機能がありますので、虫歯や歯周病にしないように大切にしていきましょう。