アスリートと虫歯の関係
アスリートと虫歯の関係
~アスリートは虫歯になりやすいのでしょうか?~
最近では、運動不足などにならないように、ランニングをしたりウォーキングをしたり、スポーツをする人が増えてきています。
いろいろなスポーツのアスリートの活躍を、テレビなどで見ることが多いですね。
アスリートは虫歯になりやすい、という話をきいたことがある人もいるかと思います。
アスリートと虫歯の関係について
激しい運動で口呼吸になることで、口腔内が乾燥する
激しい運動をすると、鼻での呼吸が苦しくなり、自然と口呼吸になってしまいますよね。
口呼吸することでお口の中が乾燥し、唾液も乾いてくるので、唾液の再石灰化作用が働きにくくなります。
運動をして疲れると甘いものが食べたくなる
運動をして体が疲れると、甘いものが食べたくなりますよね。
糖分をとる回数が増えることで、虫歯のリスクも高まります。
疲れてしまって、食後に甘いものを食べて、歯磨きをしないで寝てしまうということも、経験したことがある方が多くいるかと思います。
虫歯は、特に寝ている時が要注意となりますので、歯磨きをしないで寝てしまうと虫歯リスクが高まります。
スポーツドリンクで歯が溶ける
スポーツドリンクにはミネラルや水分などが入っていますが、糖分が入っているスポーツドリンクも多いのです。
また、スポーツドリンクの中には酸が入っています。
酸は長い間お口の中にあると、歯を溶かしてしまいます。
スポーツをしている時は頻繁に水分補給をしますよね。
そのため、お口中に酸が残りやすくなっています。
また、お口の中の唾液が乾燥していると、酸や糖分を洗い流す作用が低下しているため、虫歯のリスクが高まります。
水分補給をするときは糖分が少な目のものを選んだり、飲んだ後は、一口でも、水やお茶を飲んだりすると良いでしょう。
汗をかくことで唾液の分泌が減る
運動をしていて汗をかくことで唾液の分泌が減ります。
そのため、唾液の持つ再石灰化作用や、自浄作用などが働かず、お口の中は普段よりも虫歯になりやすい状況になってしまいます。
スポーツの練習が忙しくて定期検診に行けない
部活などをしていると、練習や大会で忙しく、なかなか歯医者に行くことができない人も多いです。
休みがあったとしても、休養にあてたり、自分の趣味に時間を使ったりして、歯医者に行くのは後回しになってしまいがちです。
時間があるときには半年に1回でもいいので定期検診へ行ってみてください。
歯茎が腫れたときに家でできることはある
歯茎が腫れたときに家でできることはある?
~腫れをひかせる方法は~
朝起きたら歯茎が腫れている、そういえば数日前から歯茎が腫れているような気がする、という方も多くいます。
特に痛みなどがなければ、そのまま様子をみる方もいますが、だんだん痛みが出てきたりすることもあります。
忙しくてすぐには歯科医院を受診できない
歯茎の腫れは突然起こりますので、医院に行くためには仕事を休まなければいけない。
しかし、忙しくてとても休みが取れないこともあるかと思います。
では、家でできる対処法は、ないのでしょうか。
柔らかめの歯ブラシで、マッサージしながらブラッシング
お口の中の状態が悪いと、細菌が増殖し歯茎も炎症を起こして、腫れることがあります。
そのため、歯磨きをするときに、歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目の部分や、歯茎の部分をマッサージするように、やさしく磨いてあげてください。
炎症があると、初めは出血してくるかもしれませんが、磨いているうちに落ち着いてきますので、怖がらずに磨いてください。
体を休めて、腫れを冷やすことで、腫れや痛みを抑える
腫れや痛みが強い場合は、ぬれタオルや冷えピタなどで冷やしてみるとよいかと思います。
また、ストレスが溜まっていたり、寝不足だったりすることも歯茎の腫れの原因となりますので、休める時には、しっかりと休んで、栄養のあるものを食べるようにしましょう。
痛みがあるときは、痛み止めを服用しましょう
歯茎の腫れだけでなく、痛みがある場合は、我慢せずに痛み止めを服用しましょう。
痛みを我慢して食事ができなかったり、仕事に集中できないこともあります。
また、できるだけ早めに歯科医院を受診して、お口の中の状態を診察してもらうようにしましょう。
歯茎が腫れる原因にはどのようなものがあるの?
歯茎が腫れる原因はいくつかあります。
歯周病が原因で、ポケットに細菌が増殖し歯茎が腫れる、膿が出るなどの症状がありますし、生えかけの親知らずの周りの歯茎が腫れる場合は、智歯周囲炎といって、磨きにくい親知らずのまわりに細菌がたまり、歯茎の腫れにつながります。
また、根の先に膿を持っていたり、治療が十分にできていない場合なども、腫れることがあります。
自己判断ではなく歯科医院で診察を!
歯茎が腫れるということは、なんらかの原因がありますので、自己判断で様子をみるのではなく、なるべく歯科医院を受診し、しっかりと口腔内を診察してもらいましょう。
子供が虫歯になってしまった
子供が虫歯になってしまった!!~子供の虫歯治療って?~
大人が虫歯になると、小さいものなら虫歯の部分を削って、白い詰め物などをしたりします。また、大きいものになると神経の治療をしたり、かぶせ物をしたりします。
では、子供の虫歯はどのように治療するのでしょうか。
初期の虫歯は治療をしない
歯磨きをしっかりと行っていても、小さい虫歯ができてしまうことがあります。
このような初期段階の虫歯の場合は、歯を削ったりせず、フッ素を塗り様子をみることがほとんどです。
しかし、子どもが自分で歯を磨いた後は良く見て上げ、場合によっては親御さんが仕上げ磨きをしてあげてくださいね。
歯の表面のエナメル質に虫歯がある場合
歯の外側はエナメル質という物質でできています。このエナメル質に虫歯ができている段階をC1と言います。この程度の虫歯の場合は、虫歯の部分を少しだけ削り、白い詰め物を詰めて様子を見ます。これは大人も一緒ですね。
象牙質まで進んでしまった虫歯の治療
C1の虫歯をそのままにしていると、だんだん虫歯が進んできて、象牙質までの虫歯になってきます。この状態になると、冷たいものや甘いものがしみるなどの症状が出てきます。
この程度の虫歯の場合、虫歯を削って白い詰め物をしたり、歯の型をとって詰め物を入れるなどの治療をします。
神経まで虫歯が到達してしまった場合
虫歯がだんだん進行して歯の神経まで到達してしまうと、強い痛みがでることがあります。
大人がここまでの虫歯になった場合は、神経を抜く治療をします。
しかし、子供の場合は、神経を保護する組織を作る再生能力が強いため、上の部分の神経だけ取って治療をしたりすることがあります。これは、虫歯の状況によって変わってきます。
歯の根っこだけ残ってしまった場合
虫歯をそのまま放置してしまうと、歯の頭の部分が虫歯になってしまい、根っこだけ残る状態になることがあります。
この場合は、抜歯をすることがほとんどです。
永久歯の場合は新しい歯が生えてくることはないですが、乳歯の場合は下から永久歯が生えてきますので安心してください。
まずは歯科医院に慣れてもらうことが大事
歯医者=痛い・怖いというイメージがある方もいると思います。子供のころ歯医者さんで無理やり治療をされたり、怖い思いをしたのかもしれません。お子さんが歯医者さんに怖いイメージがつかないためにも、定期検診に歯医者さんにお口を見てもらい、治療をするにも少しずつ進めていくことができる歯医者さんを選択すると良いでしょう。