全身疾患と口腔内の状態は関係あるって知っている 1

全身疾患と口腔内の状態が関係あるって、知っていますか?

みなさんは「歯周病と全身疾患が関係している」という事を、耳にしたことはありませんか?

今回は全身疾患と口腔内の状態の関係について詳しくお話しします。

5大疾病って知っていますか?

5大疾病とは、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病・精神疾患のことを言います。

これは厚生労働省が、病院の設備や患者の予防など、具体的な対策に重点的に取り組むべき疾患として指定したものです。

これらの病気は、口腔内の様々な症状とも、かかわりが深いのです。

口腔がん以外にも関りがある

がんと口腔の関係では、歯肉ガンや舌ガンなどの口腔がんを想像する人が多いのではないでしょうか。実は口腔がん以外にも、がんと口腔にはかかわりがあります。

がんにより化学療法を行う場合、口腔内の粘膜や歯茎は、とても影響を受けやすい部分です。

化学療法によって口腔粘膜の細胞が破壊されることで、健康な人のような防御作用がなくなり、小さな傷から感染したり、口内炎などの炎症になりやすくなります。

影響を受けるのは口腔粘膜だけではない

化学療法により口腔粘膜がダメージを受けるだけでなく、唾液の量が減ることもあります。

唾液の量が減ることで、虫歯になりやすくなり、自浄作用の低下、嚥下作用の低下につながります。

また、口臭が出てくることもあります。

適切な口腔ケアが重要

このような副作用があるため、きちんとしたブラッシングで汚れを落とすことや、唾液が出るように唾液マッサージをするなどが必要となります。

また、お口の中の細菌数を減少させることで、二次感染を防ぐこともできます。

脳卒中と口腔内の関係

脳卒中には脳の血管がつまる脳梗塞と、脳の血管から出血する脳出血があります。

これらの影響で、運動障害や感覚障害、口腔機能障害や、麻痺がおこります。口腔機能障害の主なものは、摂食嚥下障害、味覚障害、開口障害などがあります。

早い段階でのリハビリや道具の工夫

歯科の分野でできることは、口腔内のリハビリや口腔ケアです。

麻痺の影響で、自分自身で口腔ケアができない場合は、ご家族の方や介護士の方による口腔ケアが重要となります。

ご家族の方で口腔ケアに自信がない方は、歯科医院で質問してみるのも良いかと思います。

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