お口の中を除菌しよう!3DS除菌療法って?
みなさん、3DSって聞いたことはありますか?
ゲーム機で発売されている3DSではありません。
3DSとは歯周病菌や虫歯菌を除菌する治療のことをいいます。
3DSってどういう意味があるの?
3DSとは、Dental Drug Delivery System(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)の略です。
日本語にすると、「歯に薬剤を直接届けるシステム」という意味になります。
3DS除菌療法とは
みなさんのお口の中には細菌が多く存在しています。
もちろん悪影響を及ぼさない常在菌も含まれています。
しかし、虫歯菌や歯周病菌などの、なんらかの悪影響を及ぼす細菌も存在しています。
3DS除菌療法は、ブラッシングやクリーニングで取りきれなかった細菌を、減少させ除菌する治療法です。
3DSはどのように行うの?
3DSの治療法は、まず専用のマウスピースを作成します。
その中に歯周病菌や、虫歯菌を除菌することのできる薬剤を流し込み、歯に装着することで、歯茎に薬液を浸透させ除菌を行います。
マウスピースを装着して治療を行うことで、唾液によって薬液が流れ出るのを防ぎながら、除菌することができます。
3DSの効果はどのくらい続くのでしょう
3DS除菌療法を一度行うことで、、4ヶ月から半年の間、効果が持続すると言われています。
3DSを行った後の、約2カ月後に再検査をさせていただきます。
そしてお口の中の細菌数のチェックを行います。
その結果をみて、効果が不十分だった場合は、再度3DSを行います。
3DSを行ったとしても、ブラッシングは欠かせない
3DS除菌療法を行ったからと言って、ブラッシングなどの日々の口腔ケアを怠っては、除菌療法を行った意味がありません。
口腔ケアを怠ることで細菌はまた増えていきます。
ブラッシングをしっかり行い、歯科医院での定期健診などで、お口の中の状況をチェックしてもらいましょう。
3DS除菌療法は、こんな方にオススメです
虫歯になりやすい患者さんや、虫歯が多い患者さん、詰め物やかぶせものが多くある患者さん、母子感染を防止したい患者さん、自分の口腔ケアに自信のない患者さんなどにお勧めです。
また、お子さんの場合は、永久歯への感染防止にもなります。
気になる方は一度相談を
3DS除菌療法を行っている歯科医院は、まだ多くはありません。お口の中を除菌するにはブラッシングだけでは不可能です。気になる方は、一度、かかりつけの歯科医院へ相談してみましょう。