親知らずの抜歯ってどうやるの?~抜歯から治癒まで~
親知らずが斜めに生えていて、歯茎の周りなどが腫れたり、手前の歯が虫歯になってしまっている場合などは、親知らずの抜歯を行うことがあります。
では、親知らずの抜歯はどのように行うのでしょうか。
今回は親知らずの抜歯についてお話しします。
歯がまっすぐな場合は、簡単な抜歯で済む場合が多い
親知らずがしっかりとまっすぐに生えていて、根っこもまっすぐな場合は、簡単に抜歯できる場合が多いです。
抜歯にかかる時間が短ければ、腫れたりすることも多くありません。
斜めに生えている場合は歯茎を切る
親知らずが斜めに生えている場合は、歯の頭の部分が出ていないことが多いです。
そのため、歯にかぶっている歯茎を切開し、親知らずをタービンという歯を削る機械で削って、歯を分割します。
その後に、歯を脱臼させて引っ張り出して抜歯をします。
歯が骨に埋まっていたりすると、抜歯後に腫れることが多い
このように、骨の中に埋まっている歯を分割して抜歯したり、歯茎を切ったりすることで、抜歯後に痛みを生じたり、腫れたりすることが多いです。
その他にも、歯の根っこが曲がっている場合も、難しい抜歯となることもあります。
抜歯の当日は安静に
抜歯した当日は、激しい運動や、熱いお風呂に入るのは控えてください。
血流がよくなることで、出血が止まっていても、また出血してくることがあります。
また、飲酒なども控えましょう。
血の塊ができることで、少しずつ治癒する
抜歯をした後は、抜歯であいた穴の部分に血の塊ができます。
この血の塊を血餅といいます。血餅ができることで、むき出しになっている骨を保護し、穴の部分が粘膜でふさがっていきます。
ドライソケットに注意!
血餅ができ始めている時に、お口の中が気持ち悪いからと言って、頻繁にうがいをしたり、歯ブラシなどで抜歯のあとを無理に清掃すると、血餅が剥がれて、骨がむき出しの状態となります。
これをドライソケットと言います。ドライソケットになってしまうと、とても痛いので注意してください。
だんだん骨ができてきて、治癒します
抜歯から約3か月ぐらいたつと、抜歯窩にやわらかい骨ができて治癒します。
抜いたばかりの時は、米粒が一個入る程度の穴があいていますが、たべものが挟まっても無理に掻き出したりせず、やさしくうがいしてください。
出血などが止まらない、腫れが引かないなどの場合は、早めに歯科医院を受診してください。