～磨き残しを確認しよう～

みなさんは、毎日歯磨きを行っている人がほとんどだと思います。

しかし、1日3回磨いていたとしても、しっかり歯磨きをせずに、サッと磨いただけでは歯磨きをした意味がありません。

磨き残しがないように、自分でチェックする方法をお話しします。

磨き残しのプラークを染め出してみよう

小学生のころ、学校で、磨き残しの染め出しをしたことがある人も、いるのではないでしょうか？

磨き残しがあると、その部分がピンク色に染め出されます。

染め出しをすることで、現在プラークが残っている部分がはっきりと目でわかります。

染め出し剤ってどういうもの？

染め出し剤には、錠剤タイプやジェルタイプ、液状のものなどがあります。

染め出し剤の仕組みは、染め出し剤の中に含まれる色素が、プラークのたんぱく質と多糖類に結合することで、プラークに色がついて、目で見てわかるようになります。

磨いているようでも意外と染まる？

自分でしっかりと磨いているようでも、染め出しをしてみると歯と歯の間や、歯と歯茎の間、歯列不正の場合は歯が引っ込んでいる部分など、意外と磨き残しがあることに気づきます。

同じ部分が染まるようなら、磨き方を変えてみよう

何度かプラークの染め出しを行ってみて、同じ部分が染まるようであれば、磨き方に問題があるかもしれません。

染め出される部分にブラシが当たらないような磨き方に、慣れてしまっている可能性があるので、一度磨き方を確認してみてください。

染め出しの手順は、どのようにするの？

まずいつもと同じように歯を磨きます。フロスや歯間ブラシなどの補助用具を使用しているなら、そのまま、いつものように行います。

次に染め出し剤を口に含みます。

錠剤の場合はかみ砕いて、全体にいきわたらせます。

液体の場合は綿棒につけて全体の歯に塗り、ジェルの場合は歯ブラシにつけて行います。

鏡をみて磨き残しをチェックして、再度全体的に磨きます。時間があれば、再度赤く染まらないか、もういちど染め出しを行います。

染め出し剤が取れない場合は？

どうしても染め出し剤の色が取れない場合は、虫歯になっている可能性もあります。

その場合は、痛みがないからと言って自己判断せず、歯科医院で相談するようにしましょう。

虫歯や歯周病にならないためにもセルフケアが重要です

染め出しは歯科医院でも、皆様のモチベーションの向上や、磨き残しの部分をわかっていただくために行うことがあります。最近では市販の染め出し剤を購入することができますので、セルフケアを行ってみてはいかがでしょうか。