歯と歯の間の上唇小帯短縮症

みなさん、小帯ってご存知ですか？
小帯とは、頬や唇の内側の粘膜と歯茎をつなぐ、細いひだのようなものです。

上の唇を引っ張ったときに、前歯の上のあたりにあるのが上唇小帯。ベロを上にあげたときに引っ張っているのは舌小帯と呼ばれます。

今回はこの小帯の異常についてお話しします。

上唇小帯短縮症ってなに？

上唇小帯短縮症とは、文字の通り、上唇小帯が平均より短い状態です。

上唇小帯が短いために、乳児の場合、上唇が歯茎に固定されてしまい、上手に哺乳できないことがあります。そのまま成長すると、歯と歯の間に小帯が入り込み、すきっ歯になる可能性があります。

成長するにつれて治ることもある

年齢が低いときは、歯と歯の間に太い小帯があっても、年齢が上がるにつれて問題なくなることもあります。

永久歯に生え変わってからも、前歯の間に小帯があり、すきっ歯などの原因になるようでしたら、切除手術をする可能性もあります。

歯ブラシのときに傷がつきやすい

上唇小帯が歯と歯の間にあると、歯磨きで前歯を磨くときに、小帯に傷がつきやすくなります。

仕上げ磨きなどを行う場合は、指で小帯を保護しながら優しく磨いてあげましょう。

舌小帯短縮症とは？

舌小帯短縮症とは、文字の通り、舌の小帯が平均より短い状態です。

舌小帯の長さが短かったり、位置が通常とは違う場合、舌を正常に動かすことができません。

症状は話しづらいなど様々です

症状としては、発音をうまくすることができず、話しづらい、早口言葉が苦手などがあります。

どのように治療するの？

舌小帯短縮症の治療は、程度によって異なります。

軽度の場合は、舌のトレーニングを行い、様子を見ます。

重度の場合は、手術をしなければならない場合もありますが、ほとんどの場合は日帰りでの手術となります。

お子さんのお口をみて、気になる場合はかかりつけ医へ

もし、仕上げ磨きなどをしている時や、お子さんの口元をみたりして、なにか気になることがあれば、早めにかかりつけ医に相談しましょう。