骨粗鬆症と口腔内の関係
骨粗鬆症と口腔内の関係
多くの人が、骨粗鬆症という病気を一度は耳にしたことが、あるのではないでしょうか?。
骨粗鬆症は、口腔内にも影響があることをご存知ですか。
今回は骨粗鬆症と口腔内の関係についてお話しします。
骨粗鬆症ってどんな病気?
骨粗鬆症とは骨がもろくなり、骨の中身がスカスカになってしまう、やっかいな病気です。
骨粗鬆症になることで、例えばくしゃみや、肘をつくなど、ちょっとした刺激でも骨折してしまうことがあります。
骨粗鬆症は女性に多い病気
骨粗鬆症のうちの約90%が女性と言われています。
閉経により卵巣機能が低下し、骨の代謝に関係するホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することを閉経後骨粗鬆症といいます。
エストロゲンが欠乏することで口腔内に影響が
エストロゲンの分泌が低下することで、全身の骨がもろくなり、歯を支えている歯槽骨も脆くなります。そのため歯周ポケットなどができて、歯周病のリスクがあがります。
また、歯周病になっている患者さんは、歯周病の進行が加速する場合があります。
インプラントと骨粗鬆症の関係
インプラントは歯を支えている骨である歯槽骨に、インプラントを打ち込みます。
歯槽骨が骨粗鬆症でスカスカになってしまうと、インプラントを打ち込むことが難しくなったり、定着に時間がかかることもあります。
骨粗鬆症の薬と歯科治療の関係
骨粗鬆症の薬で、ビスフォスフォネート製剤という骨の吸収をおさえる薬があります。この薬は骨が溶けるのを防いでくれる反面、骨の治癒を妨げてしまう作用があります。そのため、インプラントや抜歯などの外科処置は避けたほうが良いと言われています。
骨粗鬆症と歯周病は関連しており、最近では骨粗鬆症の簡易検査が行える歯科医院も増えてきています。
歯科の定期検診を行うことで、骨粗鬆症の早期発見につなげていきます。
かかりつけ医で骨粗鬆症の検査を行っているかなどを聞いてみてもよいかもしれませんね。